現代のビジネスにおいて、法務業務は企業の成長戦略に欠かせないものとなっています。しかし、法務業務には多くの課題があり、業務効率化やリスクマネジメントなど、多岐にわたる問題に対応することが求められています。
こうした課題を解決するために注目されているのが、リーガルテックです。リーガルテックとは、法務業務の効率化や業務改善、コンプライアンス向上などに貢献するIT技術やサービスを総称したもので、近年ますます注目されています。
本イベントでは、リーガルテックを活用して法務業務を効率化する方法や、デジタルフォレンジックの側面について、現役の法務担当者とのパネルディスカッション形式で掘り下げます。法務業務管理ツールを使用した業務効率化や、デジタルフォレンジックの取り扱いについて、実際の現場で活躍する法務担当者たちからの貴重なお話をご紹介いたします。
第一部:トムソンロイター(15分)
リーガルテックで法務の効率化及び費用対効果を実現
~トムソンロイターの法務業務効率化ソリューションのご紹介~
トムソンロイター株式会社
法律×テクノロジー部門 事業開発マネージャー
メーガン林
法務部門においても、業務の効率化とコスト削減が求められる中、リーガルテックを活用することが注目されています。そこで、契約管理、案件管理、コスト管理、電子請求の分野で、トムソン・ロイターの法務業務効率化ソリューションをご紹介いたします。
契約管理では、契約書の作成、承認、管理、更新などが効率的に行える契約管理ツールを活用することで、時間の削減やヒューマンエラーの軽減、契約情報の一元管理が実現できます。また、案件管理では、案件の進捗状況の共有や期限管理、タスク管理を効率的に行い、法務部門の生産性向上につなげます。コスト管理においては、法務予算の透明性を高め、無駄なコストを削減することが可能です。リーガルテックを活用することで、法務コストの見える化や把握、可視化ができるため、予算の最適化につながります。さらに、電子請求によるペーパーレス化や、支払い処理の自動化により、コスト削減だけでなく、業務効率化も同時に実現できます。
第二部:Epiq Systems 合同会社 (15分)
効率的でリスクを抑えた内部不正調査・Eディスカバリ対応を設計する方法
~平時から有事の初動対応を社内IT設備を使用し効率的に対応する~
Epiq Systems合同会社
ディレクター 公認不正検査士 (Certified Fraud Examiner)
中島大輔
電子情報を対象とした内部不正調査ではデジタルフォレンジック技術を使用したデータ復元や端末調査などが行われますが、Eメールやチャットなどのコミュニケーションの精査も多くの場合対象となります。また、米国訴訟や規制当局対応、国際仲裁などでもEディスカバリ(電子情報開示)が求めらる事があり、開示義務を正しく行わなかったことに対する制裁等を避けるために、法務部門として最低限理解しておくポイントと社内に既にあるITインフラなどの活用方法など実践に役に立つ内容を専門家より解説さえて頂きます。M365の活用によるデータ保全方法から、一般的に行われるワークフローを理解する事で、作業の効率化を図りながらリスクを抑えた設計を行う為に必要な情報をお伝え致します。
第三部:パネルディスカッション (60分)
パネリスト
丸紅株式会社 河野祐一
ニチバン株式会社 種市安洋
SGホールディングス株式会社 佐々木毅尚
モデレーター
トムソンロイター株式会社 橋爪整
企業内法務としてご活躍中の河野氏、種市氏、佐々木氏をお招きして、リーガルテック導入による法務業務への影響や課題など、企業内法務の実務経験者ならではの視点でのご意見などをお話頂きます。前半はリーガルテックの導入までの苦労や実際に導入された後の変化などについて、後半は内部調査やEディスカバリなど有事対応にフォーカスした内容についてディスカッションを行います。